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依頼者が知るべき探偵の調査料金の常識
はじめに:探偵料金は「わかりにくい」が当たり前?
探偵に調査を依頼したいと思ったとき、多くの方がまず直面するのが「料金のわかりにくさ」です。調査料金は決して安くない買い物。にもかかわらず、料金体系が複雑で、何が適正価格なのかわからずに不安を抱える方が少なくありません。
この記事では、探偵の調査料金について基本からわかりやすく解説します。料金トラブルを避け、納得したうえで依頼できるための「常識」を身につけましょう。
1. 探偵の料金体系はなぜわかりにくいのか
「時間制」「成功報酬」「パック料金」など料金形態の違い
探偵社の料金体系には主に次の3種類があります。
- 時間制:調査員1人あたりの1時間ごとの料金。
- パック料金(定額制):一定の時間や日数の調査をまとめて依頼できるプラン。
- 成功報酬制:調査結果が得られた場合にのみ報酬が発生するプラン。
それぞれにメリット・デメリットがあり、調査内容や目的によって向き・不向きがあります。たとえば浮気調査では時間制が一般的ですが、まとまった時間で調査する場合はパック料金が割安になる(みえる)ケースもあります。
結局どれが良いのか?選び方の落とし穴
結論から言えば、料金形態の違いによって金額が大きく変わることはありません。なぜなら、どの料金プランを選んでも、その探偵社がどのくらいの費用感で利益を確保しているかが本質的な違いだからです。
多くの探偵社はホームページで「1時間○○円」と安さをアピールしています。しかし、実際には「これは1名分の料金で、調査には4名必要です」と説明され、ご依頼者様の想定より高額になることが多いです。それを察して、営業担当者は「パック料金のほうがお得で安心ですよ」と別プランをすすめてきます。
パック料金は一見お得に感じても、最終的に支払う総額が上がることも多く、早く終わった分が返金されると説明されても、現実には使い切る計画で調査が進められることがほとんどです。調査が早期に終了した場合でも、追加調査や契約解除料などが発生する可能性もあります。
成功報酬制については、HPに記載はするものの実際に運用している探偵社は少ないのが現状です。なぜなら、成功の定義が曖昧でトラブルになりやすく、業者としてはリスクが高いためです。「証拠が取れるか微妙」な案件ほど成功報酬制は避けられ、むしろ確実に成果が見込める案件のみ成功報酬で受けるでしょう。明らかに証拠を取るのが難しい場合は着手金を多めにとって証拠撮りはまじめに取り組まないなんてこともあるかもしれません。
結果的に、料金プランの選択よりも「その探偵社がどのくらいのコスト感で動くのか」「調査体制はどうなっているのか」が最重要ポイントだといえるでしょう。
弊社では、こうしたわかりにくさを減らすため、基本的にシンプルな時間制プランを採用しています。また、協力を依頼する調査員とは時間制+成功報酬制の契約を結んでおり、成果への意識は高く保ちつつ、ご依頼者様にはわかりやすい料金体系でご提案しています。
経費別?経費込み?見積もり時に確認すべきポイント
見落としがちなポイントが「経費」の扱いです。
- ガソリン代や高速代などの交通費が別請求なのか、
- 機材費、車両費、はどうなっているのか?
- 調査のキャンセルや契約解除料はどうなっているのか。
この経費の内訳が不明確だと、後から思わぬ追加請求につながります。「調査料金は安いけれど、経費が高い」というケースも少なくありません。
中には、「特殊なカメラが必要」「バイクが必要」など、一般の方には判断しにくい名目で上乗せされる場合もあります。そういった追加費用を請求するために、調査料金そのものを低く見せているケースもあります。
弊社では、時間制の料金に経費や車両費、機材費をすべて含めています。報告書作成費もプランによっては込み。最低稼働時間やキャンセル料についても明記しており、事前にしっかりと情報開示しています。これは、ミスマッチを減らし、依頼者が安心して判断できるようにするための取り組みです。
2. 調査料金に大きな差が出る理由
人数・時間・調査手法による違い
調査料金は、単純な時間だけでなく「何人で」「どんな手法で」行うかによって大きく変わります。たとえば尾行調査では、対象者が車を使う場合、追跡するために複数の車両を用意する必要があるケースもあります。
また、深夜帯や早朝、休日の調査では割増料金が設定されている場合もあります。人数が増えれば当然コストは上がりますが、調査の成功率にも関わるため、このあたりのバランスは非常に重要です。
広告費や人件費が料金にどう影響する?
大手探偵社は広告宣伝費に多額の費用をかけており、そのぶんが調査料金に上乗せされています。対して、個人経営や小規模な探偵社は広告費を抑えることで、同じ調査内容でも料金を低く設定できる場合があります。
ただし、料金が安い=必ずしも良心的とは限らず、安かろう悪かろうのケースも存在します。広告費の有無だけでなく、調査力や経験、実績なども総合的に判断することが大切です。
安すぎる探偵社に潜むリスク
相場より極端に安い料金を提示する探偵社には、いくつか注意すべきポイントがあります。
- 調査員が経験不足のアルバイト中心
- 報告書が不十分で証拠能力が低い
- 実際にはほとんど調査をせず、結果が出ないまま終了
一方で、広告宣伝費が高いだけで料金が高額になっている探偵社もあります。大切なのは「料金の内訳」と「調査体制」をしっかり確認することです。
必要人数を盛っているから高い?
多くの調査現場では、実際に必要な人数は3名程度で足りることがほとんどです。むしろ2名でも十分対応できたと感じる場面も多々あります。それにもかかわらず、必要以上の人数を提案し、料金を吊り上げる手法は探偵業界では昔からよく見られるものです。
よくある説明としては「出入り口が多いので人数が必要」「警戒しているから人数が必要」といったものですが、実際には、使われる可能性が低い出入り口は捨てる、警戒現場ではただ人数を増やすのではなく、工夫と経験で対応するのが本来の調査のあり方です。人数が多ければ調査の質が上がるわけではありません。
こうした「人数かさ増し」による単価アップの背景には、ホームページなどで料金を安く見せておき、契約時に人数を増やして利益を確保しようとする構造があります。依頼者が調査現場の実態を知らないことを前提にしたセールストークといえるでしょう。
弊社では人数を増やすよりも、一人ひとりの調査員のスキルや報酬を適正に設定し、調査員が高いモチベーションで取り組むことが成功率につながると考えています。調査員の質が成果に直結するこの仕事において、適切な人員配置と誠実な計画こそが結果を生むと信じています。
なお、弊社の料金ページでは「〜○名」とあえて幅をもたせた表記をしています。これは売上のために人数を盛るのではなく、現場の状況を正しく判断し、必要最小限の体制で柔軟に対応するためです。真実を扱う仕事だからこそ、契約段階でのごまかしや過剰な演出は避けたいというのが私たちの方針です。
3. 「見積もりより高額請求」のトラブル事例と回避法
追加費用がかかるケースとは?
見積もり時点では聞いていなかったのに、契約後に追加費用を請求されるトラブルは少なくありません。よくある追加費用の例は次の通りです。
- 尾行対象者が想定外の行動をとり、調査時間が延びた
- 交通費や宿泊費が別途発生した
- 車両や機材の追加使用が必要になった
こうした費用が事前に説明されず、調査終了後に高額請求されるケースがあります。追加費用が発生する条件や金額の目安を、契約前にしっかり確認しておくことが重要です。
契約前に確認すべき「経費の内訳」と「追加費用の条件」
安心して契約を結ぶためには、次の2点を必ず確認しましょう。
- どこまでが基本料金に含まれているのか?
- 追加費用が発生する条件と、その場合の料金目安は?
これらは口頭説明だけでなく、見積書や契約書などに明記してもらうことをおすすめします。後々のトラブル防止につながります。
安心できる探偵社の特徴
料金面でトラブルを防ぐためにも、以下のような探偵社を選びましょう。
- 料金説明が具体的でわかりやすい
- 経費や追加費用について事前説明がある
- 無理な契約の押し付けをしない
- 質問に対して丁寧に説明してくれる
探偵に依頼する機会はそう多くありません。だからこそ、相手の対応や説明姿勢をよく見極めることが大切です。
4. 自分に合った調査料金の選び方
目的別料金プラン(浮気調査、所在調査など)
調査内容によって、適した料金プランは異なります。
- 浮気調査:時間制またはパック料金が主流。
- 所在調査:成功報酬制が採用されることもありますが、着手金のみ受け取ってほとんど稼働しない業者も存在するため注意が必要です。きちんと調査を行った証拠(調査報告の進捗状況など)を確認しましょう。
- 結婚調査(身辺調査):項目ごとに費用が設定されているケースが多く、必要な範囲を明確にすることが大切です。
調査内容に応じて無駄のないプランを選ぶことが、納得できる料金設定につながります。
「安さ」より「適正価格と成果」で選ぶべき理由
料金が安いと飛びつきたくなる気持ちはわかりますが、調査において最も大切なのは「証拠が取れるかどうか」です。安さにこだわりすぎて、結果として調査が失敗し、やり直しに費用がかかるようでは本末転倒です。
しっかりと調査力があり、必要な体制と時間を確保できる探偵社を選ぶことが、結果的にコストパフォーマンスの良い依頼先となります。
調査員の質と料金のバランスを見極めるコツ
調査は「どんな調査員が現場に出るか」で結果が大きく変わります。料金だけでなく、調査員の質も必ず確認しましょう。
- 実際に誰が調査に入るのか?
- その調査員はどれくらいの経験があるのか?
- 調査方針や計画についてきちんと説明してもらえるか?
この確認ができない場合、その探偵社はおすすめできません。ちなみに大手探偵社の場合は誰が入るのかは調査の前日くらいまで確定しないことが殆どです。調査前日に翌日の調査のラインナップを確認し難易度や優先度、状況をを考慮して配置を決めます。まだ調査日まで日数があるのに確認もせずに答えた場合は適当なことを言っている可能性が高いです。弊社では、ご依頼者様に調査方針を明確に説明し、調査員の体制についても事前にお伝えしています。
5. まとめ:納得できる調査料金で後悔しない探偵選びを
探偵の調査料金は決して安いものではありません。そのため、契約前に「なぜこの料金なのか?」を理解し、納得したうえで探偵社を選ぶことが非常に大切です。
料金体系や経費の説明がわかりやすく、調査の進め方や成果についても具体的に説明できる探偵社であれば、不要なトラブルを避けられる可能性が高くなります。
安さだけで判断せず、調査体制や調査員の質までしっかり確認し、自分の目的に合ったプランで依頼できるかどうかを見極めましょう。それが、後悔のない探偵選びにつながります。
弊社では、こうした料金の不透明さや営業力によるゴリ押しを排除し、調査内容と料金をできる限りわかりやすくご説明しています。無理な営業や強引な契約は一切行いません。調査に関するご相談は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。
【Q&A】よくある質問:探偵の調査料金について
Q. 見積もりより高い金額をあとから請求されることはありますか?
A. 可能性はあります。特に「経費別」や「追加調査は別料金」といった契約内容の場合に多いです。契約前に「追加費用が発生する条件」と「その場合の金額目安」をしっかり確認しておきましょう。弊社では起こりえません。
Q. 成功報酬制の探偵社なら安心ですか?
A. 必ずしも安心とは限りません。成功報酬の定義が曖昧だったり、基本料金が割高だったりするケースもあります。「どこまでが成功とみなされるか」「失敗時は本当に無料なのか」を具体的に聞いておくことが大切です。
Q. 調査人数や時間は自分で指定できますか?
A. 多くの探偵社では、調査方法に応じて人数や時間を提案されます。ただし、過剰な人数や無駄な時間を設定される場合もあるため、その必要性を納得できるまで説明してもらうのが安心です。
Q. 安い探偵社でもしっかり調査してくれる?
A. 安さだけで選ぶのは危険です。調査力や経験が不足していたり、アルバイトに任せきりの場合も。料金だけでなく「調査体制」「担当者の経験」を確認しましょう。
以上、探偵の調査料金についての基本的な「常識」を解説しました。納得できる探偵選びの参考になれば幸いです。
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